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ZEUSブログ

製品レビュー・アーカイブ Xeonワークステーション その4

dualxeon1_13

せっかくスパコンの話が出てきたので、参考までにスパコンとの
性能差を比較してみましょう。

E5-2630 v3のマシンはデータが取れなかったので、代打で
E5-2603 V3に登場願いました。
スペックは以下のとおりです。

CPU:intel Xeon E5-2603v3 1.60GHz 15MB 6C/12T 85W LGA2011-v3 x2個
MB: ASUS Z10PA-D8
メモリ:DDR4-2133 8GB ECC REG x4枚
ストレージデバイス:PlextorPX-256M6S 256MB SATAIII MLC(C:)
DVD LG GH24NSCO BL (D:)
サウンド:CREATIVE SB-AGY-FX Sound Blaster Audigy Fx PCIEX
電源:SILVERSTONE SST-ST85F-P(/A)(/B)850W 80PLUS SILVER7

 

まず、スパコンほうから。スパコンはTOP500というプロジェクトで
毎年2回、世界のスパコンのベンチマーク結果を発表しています。
ここで行われるベンチマークはLINPACKと呼ばれる計算です。

これは、システムの浮動小数点演算性能を評価するものなので、
結果の単位はFlops(Floating-point Operations Per Second。
一秒間に何回浮動小数点演算ができたか)になります。

以下のリストは2014年11月のTOP10です。

 

dualxeon1_18

 

1位は312万コアとか全く次元の違う世界ですね。Rmaxと言うのは
そのマシンでの最大値、Rpeakは理論上のピーク値だということです。
日本の「京」は70万コアで約一万テラFropsとなっていますね。

TOP100ではHPLというベンチマークソフトを使っているのですが、
これがLinux上でクラスタリング対応のソフトだということで、ちょっと
動作させるのに敷居が高いです。そこで、Windows上で簡単に操作
できるIntelBurnTestを使用し計測してみました。以下がその結果です。

dualxeon1_14

 

—————————-
IntelBurnTest v2.54
Created by AgentGOD
—————————-

Processor: Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2603 v3 @ 1.60GHz
Clock Speed: 1.60 GHz
Active Physical Cores: 12
Total System Memory: 16257 MB

Stress Level: Maximum (15229 MB)
Testing started on 2015/04/06 15:55:16
Time (s)     Speed (GFlops) Result
[16:05:20] 418.175  136.9075 3.146423e-002
[16:15:23] 420.610  136.1150 3.146423e-002
[16:25:24] 419.735  136.3989 3.146423e-002
[16:35:24] 417.016  137.2882 3.146423e-002
[16:45:24] 416.404  137.4900 3.146423e-002
[16:55:26] 419.451  136.4912 3.146423e-002
[17:05:29] 421.278  135.8993 3.146423e-002
[17:15:29] 417.779   137.0373 3.146423e-002
[17:25:31] 419.643   136.4288 3.146423e-002
[17:35:29] 416.882  137.3321 3.146423e-002
Testing ended on 2015/04/06 17:35:31
Test Result: Success.
—————————-

 ストレスレベルはMAXIMUMで、これは実装メモリを限界まで
使う設定です。10回の計算に1時間半かかる、大変ストレスの
かかるテストです。

Speed (GFlops)の最大値が137.4900GFlopsということですから、
これがRmaxということになるかと思います。さすがに世界トップの
スパコンと比べてはかたなしなので、500位までの10台のデータを
見てみましょう。

dualxeon1_19

同じ2014年11月の500位から10台のリスト。
わずか3000コアでほぼ154TFlopsタイを出しているオランダのスパコンが気になる・・・

最下位なのに配慮したのか所有者の希望なのかわかりませんが、
ほとんど名前が出ていません
でしたので、欄自体を削除しました。
数字が近いので、もしかしたら?ワークステーションが肉薄
した?
と思われるかもしれませんが、単位がひとつ違います。
テラFlopsなので、1000倍速いんですね。

しかし、この表を見ていると、CPUは全部Xeonですね!
500位近辺だけでなく、世界一のスパコンもやっぱりXeonを使って
いますので、いかにXeonの信頼性が高いかわかるというものです。

その他は、12コアの1000倍ということで1000倍のスピードが出て
いるのは納得のいくお話です。

スパコンの待ち時間に悩まされている方は、ぜひこの結果を参考に
していただいて、サブマシンとしてのワークステーション導入をご検討
いただきたいと思います。.

続く!!

 

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