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ZEUSブログ

After Effects ネットワークレンダリングに挑戦!(5)

■違っているのはバージョン!!

そういえば、レンダリングが成功しているのは、プロジェクトファイルを開いて、レンダーキューを設定し、ファイルを収集したPC。

それ以外ではレンダリングエラー。

ファイルのパスが違うのかとか色々調べました。

ここで注意ですが、ファイルサーバーのネットワークドライブのパスは、どのPCでも同じにしておく必要があります。

あるPCではZドライブで、あるPCではYドライブで、同じサーバーの同じフォルダを参照しているとしても、だめです。

でも、そこは間違いないし、大体情報ファイルにパスの記載がありません。

そこでもう一度見返してみます。

After Effects 13.2v1 Render Control File
max_machines=5
num_machines=4
init=1
html_init=1
html_name=”rising_frame_00.htm”

そうだ、レンダリング失敗した方のPCでもプロジェクトを開いてファイル収集をしてみれば・・・・

それでできた情報ファイルの内容

After Effects 13.0v1 Render Control File
max_machines=5
num_machines=4
init=1
html_init=1
html_name=”rising_frame_00.htm”

 

あれ、先頭の行が違う!!13.0v113.2v1

これはAfter Effectsのバージョンが違うということ??

 

果たしてそれが正解でした。実はインストールに使ったファイルがちょっと古くて、同じCC 2014でもあらかじめインストールしていたものと、微妙なバージョンの差異ができていたのでした。

バージョンは、すべての編集PC、レンダリングサーバーとも揃えないといけないということでした。

ついでにいうと、プラグインも全部のPCに同じものをインストールしないといけないということです。この動画は標準のプリセットしか使っていないので大丈夫でしたけどね。

アップデートをかけたら、すべてのPCが動き出しました!!やった!!

■マルチマシンレンダリング開始!

watchfolder

監視フォルダの中には、このようなHTMLが生成されます。

これを見ることによって、レンダリング開始、終了のステータスやログが確認できます。プロジェクトのリンクをクリックすると、このような画面になります。

情報

上図では、2台のレンダリングマシンが参加しています。

ログファイルの中身はこんな感じです。

プロジェクドrising_frame2 (変換済み).aep゙のAdobe After Effects v13.2 (Windows 64)レンダリングログ

レンダリングは2015/05/26、 14:26:22に開始しました。

  2015/05/26 14:26:23 : コンポジション゙コンポ 1゙の開始

  レンダリング設定 : マルチマシン設定
  画質 : 最高
  解像度 : フル画質
  サイズ : 1280 x 720
  プロキシ : プロキシ使用しない
  エフェクト : 現在の設定
  ディスクキャッシュ : 読み取り専用
  色深度 : 現在の設定
  フレームブレンド : チェックしたレイヤーをオン
  フィールドレンダリング : オフ
  プルダウン : オフ
  モーションブラー : チェックしたレイヤーをオン
  ソロ : 現在の設定
  時間範囲 : ワークエリア
  開始 : 0;00;00;00
  終了 : 0;01;18;14
  デュレーション : 0;01;18;15
  フレームレート : 29.97 (コンポ)
  ガイドレイヤー : すべてオフ
  既存ファイルをスキップ : オン

  出力モジュール : マルチマシンシーケンス
  出力先 : Z:\AfterEffects出力\コンポ5\risingframe_[#####].psd
  形式 : Photoshopシーケンス
  出力情報 : -
  開始フレーム : 0
  オーディオ出力 : -
  チャンネル : RGB+アルファ
  深度 : 数百万色+
  カラー : 合成チャンネル
  サイズ変更 : -
  クロップ : -
  最終サイズ : 1280 x 720
  プロファイル :  -
  レンダリング後の処理 : なし

  0;00;00;00 (1): 2 秒
  0;00;00;01 (2): 2 秒
  0;00;00;02 (3): 2 秒
  0;00;00;03 (4): 3 秒
  0;00;00;04 (5): 3 秒
  0;00;00;05 (6): 2 秒
  0;00;00;06 (7): 2 秒
  0;00;00;07 (8): 5 秒
  0;00;00;08 (9): 3 秒
  0;00;00;09 (10): 2 秒
  0;00;00;10 (11): 2 秒
  0;00;00;11 (12): 2 秒
  (スキップ0;00;00;12) (13): 0 秒
  (スキップ0;00;00;13) (14): 0 秒

(中略)

 (スキップ0;01;18;14) (2353): 0 秒
  2015/05/26 14:55:58 : コンポジション゙コンポ 1゙の終了

  合計経過時間 : 29 分 36 秒

ログは2015/05/26、14:55:58に閉じられました。

スキップというのは、既に画像が出力されている場合に、処理をしないということ。
2台のサーバーで手分けしてるのがよくわかりますね。
全部で2353フレーム。
1分17秒の動画をレンダリングするのに、2台で30分かかっていますね。

これがi7-4790KのPCで、ネットワークを使わずにレンダリングすると
何分かかるかというと、5分48秒。
4790kl
それに比較すると、かかりすぎですよね。
さて次回は、これをいかに早くするかというお話です。お楽しみに!!
 

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