
製品レビュー・アーカイブ Xeonワークステーション その8
続き!
これはCPUの基本性能を測るのが目的で、当然のようにコア数の多い方が
勝っています。
スレッドあたりの性能ではi7の勝ちですが、これは単純にクロック数の差と
いえるでしょう。スレッド数は32vs8になりますが、それだけのスレッドで
やっと2倍速がマークできたので、スピード重視の方は、できるだけコア数の
多いものを選ばれるといいでしょう。
単位がピクセル/秒になっているのを見ておわかりのように、画像系処理の
テストです。当店で最も需要が多いと思われるクリエイター向けワークステ
ーションをご検討されている方は参考にしてください。
画像系は、単純に2倍速にはなっていないので、なかなか厳しいかもしれません。
実はスレッドあたりの性能がi7よりかなり低くなっているのに気付かされま す。
この辺は、i7-4790Kに実装されている拡張命令セットSSE4.1/4.2の効果かも
しれません。XeonのE3シリーズではSSEが実装され ているものもありますが、
これはシングルCPUなので、コア数の限度があります。結果としてデュアルXeon
のほうが優秀ですから、マルチメディアに関し てもスレッド単位の性能を上げるより、
コア数を増やすほうが得策ということになると思います。
科学的解析は、研究者の気になるところだと思うので掲載してみました。
高速フーリエ変換では、デュアルXeonでも負けていますがマトリクス乗算
(要する に行列の積)、N体シミュレーションでは勝っています。
N体シミュレーションは、天文学的な掲載を行うのに使用するらしく、
その筋の研究者の方は参考にし ていただきたいと思います。
続く!!
製品レビュー・アーカイブ Xeonワークステーション その7
続き!
CPUの性能評価では定番のSiSoftware Sandra Liteでも
比較してみました。
もちろん、ほとんどの項目ではデュアルXeonの圧勝ですが、
実はスレッドあたりのスコアでは、i7-4790Kの方が勝っています。
これはクロックの差と思われますが、やはり総合性能となると、
コア数の多さがものを言うのでしょう。
Sandraは、実に多彩な業務向けのベンチマークを含んで
いますが、膨大な量のデータになりますので、今回は当店の
お客様――クリエイター、研究者、ネットワーク関係のシステム
開発、運用をされている方向けに内容を絞りました。
あと、省電力管理の効率という項目もありましたが、デュアル
Xeonはいずれも0ということで、この結果がをどう読み取れば
いいのかわかりませんが、省電力はあまり期待できないと考えて
良さそうです。
すべて0ということで、ベンチマークの結果は割愛させていただきました。
総合的なネイティブパフォーマンス
デュアルXeon E5-2630 v3(左)とCore i7-4790K(右)。
双方の赤いチャートが該当部分。今回メモリは比較対象外。
続く!!
